樋口裕康連続講演会(5回を予定)
第1回:「地球を考えた3人の巨人」
吉村博、吉阪隆正、バックミンスター・フラー
日時:2023年7月8日(土)開場13:10 講演13:30~15:30
場所:帯広の森・はぐくーむ(帯広市南町9線49-1 電話0155-66-6200)
定員:30人(予約者のみ)※ライブ配信あり。Youtubeで視聴いただけます。
主催:NPO法人ミックス・ルーツ
電話090-7649-4141 E-Mail:
予約希望の方は携帯電話かE-Mailで申し込んでください
① 吉村 博
「近代的田園都市」。地方には地方の暮らし方がある。身の丈に合った街。帯広の森を創設。
② 吉阪隆正
「不連続体統一」DISCONT(ディスコント)。それぞれが独立しながら網の目(ネットワーク)としてつながってゆくこと。縦わりの日本列島。日本海から日本を見る。
③ バックミンスター・フラー
「宇宙船地球号」、地球資源を最小限にして人類が生きてゆくこと。自分の生に引きよせて問題を考えること、「Stay hungry.Stay foolish」。フラードーム。直感の海。
樋口裕康
1965年早稲田大学理工学部建築学科修士課程終了。1965年から1971年までU研究室。1971年に富田玲子や、大竹康市、重村力、有村桂子らと象設計集団を設立。今帰仁村基本構想、名護市基本構想・基本計画策定、今帰仁村中央公民館で芸術選奨文部大臣賞。名護市庁舎で日本建築学会賞。沖縄の地域計画で都市計画学会賞。1990年事務所を十勝に移し、全国各地で学校、公共施設、福祉施設をはじめとする地域に根差した建築を進める。台湾宜蘭縣冬山河河川計画、縣庁舎、縣議会。
吉村博(1911~1983)
元帯広市長(1955年から1974年)
帯広の森構想
面積:406.5ha
1959年 帯広市総合計画で『近代的田園都市』と位置づけ、グリーンベルトを構想
1970年 帯広市第二期総合計画帯広の森と街を造るグリーンプラン発表
1975年 第1回市民植樹祭開催
1991年 第1回市民育樹祭開催
2004年 第30回で植樹祭終了
2005年 第15回で育樹祭終了
2010年 森の利活用と育成管理を図っていくための拠点「はぐくーむ」共用開始
2014年 40/100 40年祭
エッセイ集『風雪有情』などを出版。
吉阪隆正(1917~1980)
日本の建築家、登山家、探検家。
1941年早稲田大学理工学部建築学科を卒業。学生時代は山岳部で活動。1950年戦後第1回フランス政府給付留学生として渡仏。ル・コルビュジエのアトリエに勤務。1953年帰国後早稲田大学に吉阪研究室を設立。(1964年U研究室設立。樋口裕康、大竹康市、富田玲子在籍)。1957年に早稲田大学赤道アフリカ横断遠征隊を組織し「アフリカ横断一万キロ」を達成。キリマンジャロ登頂では女性隊員の登山の歴史を変えた。1973年日本建築学会の会長に就任。日本山岳会理事や1960年早大アラスカ・マッキンリー遠征隊長も務めた。数多くの名建築を残しているが、ヴィラ・クック―、八王子の大学セミナーハウスは有名。
バックミンスター・フラー(1895~1983)
アメリカ合衆国の思想家、デザイナー、構造家、建築家、発明家、詩人。
1968年スチュアート・ブラントによって創刊されたヒッピー向けの雑誌『ホール・アース・カタログ』は、フラーの思想によって作られた。本カタログは「最小のもので最大のものをなす」という考え方で、ヒッピーコミュニケーションを支える情報や商品がカタログのように掲載されていた。スティーブ・ジョブズはこのカタログの愛読者だった。「Stay hungry.Stay foolish」というフラーの言葉は今も世界中の若者の人生を変え続けている。
「宇宙船地球号」、シナジー、デザインサイエンスなどの言葉を広めた。
宇宙船地球号とは地球上の資源の有限性や資源の適切な使用について語るため、地球を閉じた宇宙船に例えて使う言葉。フラーが唱えた概念・世界観