◆イースタン・リーグ 巨人2―0DeNA(5日・ジャイアンツ球場)
巨人・松井颯投手が5日、イースタン・DeNA戦(G球場)に先発。6回2/3で114球を投げて9安打1四球無失点、8奪三振と好投した。最速151キロの直球にスライダー、シンカーを織り交ぜ、8奪三振。「取り組んできた直球の質や変化球の精度などが良くなってきた」と声を弾ませた。
投球の幅を広げた。これまで右打者へは直球とスライダーの2球種を中心に組み立てていたが、この日は「右打者にシンカーとスライダーの割合を同じくらいにする」とテーマを設定。シンカーを効果的に織り交ぜ、「的を絞らせない投球ができた。打者も迷っている感じがあったと思います」。新たなスタイルに好感触を得た。
試行錯誤の日々が実を結びつつある。松井は5月に育成選手から支配下に昇格。プロ初登板初先発だった5月21日・中日戦(東京D)でプロ初勝利を挙げるなど3試合に登板して1勝1敗、防御率4・15で6月5日に出場選手登録を抹消された。2軍合流後は投球フォームの修正や体づくりに注力。「やってきたことが結果として出るようになってきたかな」と上昇気流に乗ってきた。
見据えるのは1軍での活躍。「チャンスがあったらすぐ投げられるように準備していきたい」。来たるべきその日へ、期待の右腕が状態をさらに上げていく。